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高野ゆかり/サンバパレードの悪夢


私は地方から上京して東京の大学を卒業後、そのまま都内の企業に就職した。
時は流れ…社内でも評判の秘書課の美人秘書、5歳年下の現在の妻『ゆかり』を見初めた。
背も低く、容姿は確実に不細工の部類に入ると自覚している私だが、身の程知らずと思われるのを覚悟の上
駄目元で挑んだところ幸運にも気に入られ、付き合いが始まった。
 彼女は女優の井川遥によく似た笑顔が可愛い美人で、スレンダーながらメリハリの利いた体型をしている 細やかな心遣いのできる心優しい女性だった。
 何度かデートを重ねるうちに私はすっかり彼女の虜になってしまい、
彼女の笑顔が見られるなら何でもするぐらいの勢いだった。
 私たちは出会って2年で結婚し子宝にも恵まれ、絵に描いたような幸福な結婚生活を送って来た

そして、2年前 私が近い将来 市議会議員を勤める父親の地盤を継ぐ準備の為に退職し、地元へ移り住んだ。

 惚気になるが、私はこの歳になるまで夜の営みでは妻にほぼ負けっぱなしである。
妻の肉壷は信じられないほどの名器だ。
元々早漏ぎみの私だが、情けない事に妻を相手にすると、まるで童貞の中学生のように、あっという間に果ててしまうこともよくある…
これだけの名器であるが故、私を含めこれまでに彼女と関係を持てた、たった3人の男の中には、彼女の性を開発で出来た人間は居ない
当然、妻から求めて来たことなど一度もなく、私との長年に渡る愛の営みの中で、妻が絶頂を経験出来た回数も片手で足りるほど…、それも浅く軽いものに見えた。

それでも妻は、「あなたが満足してくれるのなら、私はそれで満足よ」
と言ってくれる。
私にしっかり寄り添って眠る、妻の幸せそうな寝顔を見るのが、私の何よりの活力剤だ。
正直言うと、私は羞恥攻めとかもしてみたいのだが、天真爛漫で聖女のような妻を見ていると、とても出来ない。




『そんな私達を襲った悪夢』


8月25日
それは一本の電話から始まった。
 電話で話す妻が敬語を使っているので、テレビを見ていた私はその会話が気になっていた。
 妻が受話器を置くや否や、私は「誰?」と訊ねた。
 「う~ん、あのイベント会社の社長さん。あなた知っているでしょう?!ほら、今年の春〇〇ホールであったITベンチャーショーで私、受付コンパニオンの仕事したじゃない。あの時の社長さんよ」
 私は一度だけ会ったことのあるその人物のことを思い出した。
遠い昔、英語の教科書に登場した『ハンプティダンプティ』を彷彿させるコロコロとした体型のその社長は…
表向きは人当たりのよい柔らかな物腰だが、妻の顔から胸、尻、足首までを舐めるように見る、淫靡な目付きが気になって、好きにはなれなかった。
 「はい、はい、あの社長か…そういやぁ、あの後もしつこく専属コンパニオンにならないかって、ゆかりを口説いていた社長だね」
 「口説くって、いやらしいわね。美人は誰からも好かれるものよ」
 妻は、この社長が美人だ、美人だとしつこく誉めることに悪い気はしていなかった。
というより、むしろ喜んでいたと言ったほうが正しいだろう。
 独身時代ならいざしらず、40の声を聞く主婦が、美人だ…と言われる機会は滅多にない。お世辞でも美人だ!、と言われれば、「私もまだまだ、まんざらでもないわ」と思ってしまうものだ。
 
「それで、また仕事の話?」
 「そう、〇〇県のw村で村祭りのようなイベントがあるんですって。そこでサンバパレードがあって、エントリーする女性を募集していて‥私にどうかって言うの…。
美人コンテストのようなものらしいんだけど…
とんでもない!って断わったけどね」
 断わったという妻の言葉の中に、多少の興味があることを察した私は、「仕事じゃないの?! じゃ、お金は賞金になるのかな」と振ってみた。
 「うん、推薦でエントリーされた場合は、交通費込みで5万円貰えるらしいの。確か1位が10万円とペアで一泊の温泉旅行、2位が5万円、3位が3万円ですって」
 「その推薦って何?」
 「私の場合、祭の主催の、え~と何だっけ…
あ、村の農商倶楽部の理事長さんの推薦らしいの…」
 妻の顔に、まんざらでもないでしょう! という自信のようなものが見え隠れした。
 「理事長って、何故、そんな人がゆかりのこと知ってるんだい?」
 「あの春の受付の仕事した時に、その理事長さんも来たらしくて、私のこと覚えていたらしいの…。それでイベント会社の社長を通じて話がきたってわけ」
 「ふ~ん、じゃ悪くても5万円 まして、その理事長の推薦ってことになると、1位は無理だとしも3位くらいはいけそうだな」
 私はなんか出来た話だなぁと疑問を感じたが、それよりも胸算用の方に心が動いていた。
 「エントリーは何人くらい?多いんじゃないか」
 「なんか50人程度らしいわよ」
19歳の時、ミス〇〇に応募したと妻から聞いたことを思い出した…。
1000人近い応募があったそのコンテストで、最終選考の10人にまで残ったという。その経験が自信になっているようで、
今回の50人程度のコンテストなら、入賞するのはわけないわ!  とでも言いたげな口調だった。
 「え、たったの50人!そりゃ、ゆかり‥出ろよ、ほんとに10万円も夢じゃないぞ。〇〇県のw村だろ!?
高速代に、ガソリン代を入れても、交通費は1万円いかないから、手取りで最高14万程度は入ってくることになるなぁ…
ダメでも4万円。一日でこれだ、これはおいしい話だな」
 お金で盛り上がっている私を妻が遮った。
 「ちょっと、馬鹿なこと言わないでよ!。サンバよ、サンバ!。40のおばさんがサンバなんて踊ってたら、見る人も卒倒しちゃうじゃない。
それに先の電話じゃ、レオタード姿って言うし…冗談じゃないわよ! 恥ずかしい…。わたしは出る気ないわよ! それにもう断わったんだし」
 語気を荒げた口調に、ほんとに出る気がないようにも思えた。14万、14万と言う私を妻はきっぱりとつっぱねた。


8月26日
サンバパレード当日の2週間前。
 
帰宅すると背広を架ける間もなく、「あなた、あなた、ちょっと聞いて!」と急ぎながら妻が居間に飛び込んできた。
風呂上がりの姿は、パンティーにTシャツを羽織っただけだった。
 「なんだよ、そんな格好で‥子供達はどうした?」
 「2人とも今日は塾の日よ。あ、9時に終わるから、あなた今日は迎えにいってね」
 「ああ‥」
 Tシャツの下で申し訳なさそうに、ピンクのパンティーのクロッチ部分が覗く。私は目をやりながら生半可に応えた。
こんもりとした恥丘を中心に太股にかけてYの字を描く、ムチムチした股間が扇情的だった。
 「もう!そんな話じゃないの、昨日の話よ」
 私の視線に気付いて、パンティを隠すようにTシャツのすそを引っ張りながら、妻は続けた。
 「昼間、あのw村の理事長さんから直接、電話が掛かってきたのよ」
 「え、どうして?」
 白い太股から視線を上げながら、(そういや、ここ1ヶ月ほど、妻とはご無沙汰だったな)そんなことを考えていた。
 そんな私にお構いなしに、妻はソファに腰掛け足を組んだ。
 
キュッと引き締まった足首が目前に突き出された。
スラリと延びる足首から膝小僧、そこから尻につながるムッちりとした太股は、熟れた女肉ならではの淫らさだ…。
膝小僧から先をブラブラさせながら、困り顔で更に続けた。
 「どうしてもお願いしたいって言うの…。何度もも断ったんだけど…。初めての企画なのでどうしても成功させたい!
 もうウチに、サンバダンスのレッスンビデオを送った!って…どうしても協力して欲しいって言うのよ…。ほんとしつこいの」
 「いいじゃないか‥そこまで言われれば、一等の10万は戴いたようなものじゃないか」
 私は、Tシャツから伸びた白い足をまじまじと見つめた。
妻の脚線を意識して眺めるのはいつぶりだろう。 細っそりとしたふくらはぎ、その先の引き締まった足首へと流れるラインは昔のままだったが、
太股から尻へと流れるムチムチと熟した肉のラインに、年甲斐もなくドキッとした。
足・尻フェチの私にはたまらない、欲情させる脚線だった。
 妻は、ぽってりとした肉厚のある口唇を尖らせた。
 「もう、何言っているの! 昨日話したでしょう。私はサンバなんて絶対イヤなの! きっと若い娘ばかりよ…若い娘の中に入って、こんな身体さらけ出せる訳ないでしょ!」
 身体を揺さぶるその素振りは、まるで子供がイヤイヤするようで、とても40歳の大人の仕草とは思えなかった。
 (相変わらずぶりっ子だな…)
 気の強さからくる高慢さと、臆病な幼さが同居したような妻の性格は、もちろん良く分かっている。
 「じゃ、きっぱり断ればいいじゃないか」
 「何度も断ったって言ったでしょ。
もう!ご主人も招待したい‥なんてことも言い出すし、とにかく私の言うことを聞いてくれないのよ…しつこい人って大嫌い!」
 と言うと、妻は自らを抱くように両手を肩に廻した。
 「おい、おい、オレにサンバを踊れって?」
 「バカ!、そんなことあるはずないじゃない。サンバパレードの後、あなたとわたしを温泉旅館に一泊招待するってことよ」
 妻は、両手を振ってオーバーな仕草で否定した…。瞬間、Tシャツが上捲りし、パンティに包まれた下腹部がヘソのあたりまで露出した。
 結婚当初、まだ少女のような固さを残していた下腹部も年とともに変わっていった…。今、目にする妻のそれは、昔と変わらず弛みはないが固さが溶けて、ふくよかで十分に熟しきっていた。
 
私は猛烈に妻に欲情した…。股間に血液が早鐘を打つように流れ込むのを覚えた。しばらく忘れかけていた感覚だった…。
 妻は私の股間を一瞥し、Tシャツを整え露出したパンティを隠した。
 「ゆかり…」
 発した私の声は上擦っていた…。
 「ちょっと、聞いてるの?! 真剣に聞いてよ! わたし、本当に困ってるんだから」
 太股に伸ばそうとした手を、妻の手がピシャリと払いのけた。
 「わかった、わかった! つまりオレが、その理事長とやらに電話して断ればいいんだろ?!
わかったよ…可愛い妻のピンチだ、仕方ない…助けてやるよ」
 私は、妻が差し出した電話番号が書き留められたメモを受け取った。
 「お願いね!いつも頼りにしてます‥ご主人さま! サービスしちゃうから~」
 妻はウインクして、まるで勃起を見透かしたかのように私のズボンの股間に手を当て、小悪魔のような魅惑の笑みを向けた。
私の勃起は、大きく脈打っていた…


 翌日‥約束は約束なので、私は昼休みに例の理事長に電話を入れた。
 話を聞きながら理事長の懇願は理解できたし、なによりも提示された条件は申し分なかった…
いや、破格の条件だった。
 私はあっさりと妻の参加を承諾してしまった… 
理事長の説明はこうだった。 
 一年に一度のその村祭りは村人の唯一の楽しみであり、特にサンバパレードは祭のクライマックスで、村人全員が一番楽しみにしている催しだという事だった。
毎年、大阪の素人サンバチームを招いているが…ここ数年、マンネリになってきたという。
しかし、こんな田舎にまで来てサンバを披露してくれるチームは他にはなく、断わるわけにもいかない。
そこで、サンバチームと共にサンバの華になる、まったくの素人さんを呼ぼうということになり、イベント会社の社長に相談し、妻に白羽の矢が立ったというのだ。
 
 サンバのコンテストでの賞金とは別に…
今回、参加してくれる素人さん全員に御礼として2等賞相当の賞金を渡そう、という話になっており
とびきりの美人で華のある奥様に限って、参加してもらえれば30万円と交通費の5万円、それに今回は夫婦で温泉に一泊してもらいという申し出だった。
また、サンバに参加するいつものサンバチームというのは、40歳代中心の普通のおばちゃまがダイエットを兼ねて作ったような素人チームなので、

気兼ねする必要はまったくないということだった。
 私も理事長の話を聞きながら、(おばちゃまサンバじゃ、そりゃマンネリもするだろうな)と頷いた。
 
 しかし、妻も今年でもう40歳で、正におばさんの域だ。
あまり変わりないのじゃないのか!?もっと若い娘にしたらどうか!?と理事長に意見したが、「いや、いや、奥様は歳よりも10歳は若く見えますよ!
 それに、なんと言っても美人じゃ…」と、大げさに美人、美人を繰り返した。
10歳若くは大袈裟だが、確かに夫である私から見ても34.5歳には見える妻だが…
本当は、サンバチームのおばさん達とあまりにも歳が離れた若い娘では、おばさん達がヘソを曲げる…ということらしい。
 衣装も厚手のレオタードにサンバに付きものの孔雀のような羽飾りを沢山つけるので、肌の露出は少ない…ということだった。
 確かにおばさんサンバで、肌の露出は見る者につらいものがある。
 「ここは一つ、奥様にボランティアと思って参加するように奨めてくださらんか!?
いや、いや、もちろんお礼は弾みますよ。どうかお願いします…」
 電話の向こうで、まるで頭を下げているのが判るようだった。
 (何故?そうまでして妻を…)と思ったのだが…特別、それについて深く考えることはなかった。
 帰宅して、妻に今日の理事長との一部始終を話した。
妻の拒否する理由は、若い娘と一緒はイヤ!肌の露出はイヤ!の2点だったようだ…。
 自分よりも年上の女性の方が多いという事、当然、衣装も露出が少ないことを聞いて、妻の気持ちが変化し始めたのが分かった。
ただ、胸に引っかかる物があるようだった…。
 「おかしいわね、最初の社長の話でも、理事長さんの電話でもそんな説明なかったわよ」
 妻は記憶をたどりながら、合点がいかない様子だった。
 「それりゃ、おまえはイヤです、の一点張りだったんだろ? 先方がそこまで説明する所までもいかなかったんじゃないか?!」
 「う~ん、でも、二人ともしつこい電話だった…。なかなか電話を切ってくれなかったわ!どうして、わたしなんかにそんなに熱心に…」
 妻は、首を傾げながら、顔を不安げに曇らせた。 
 「まぁ、俺がちゃんと説明を受けたんだから、間違いないよ! それよりも旅行気分で行ってみようか!? 30万円も確実だし、あっ、35万か…引きずってでも連れて行くよ!」
 笑いながら、妻の腕を掴み、引っ張る格好を見せた。
 柔らかい腕だった…。妻の肉体を今更ながら意識する自分が変だった。
 「そうね…本当のこと言うと今の話を聞いて、実は私も30万円は魅力だったの…。ボランティアねぇ‥ほんと、こんなおばちゃんですがボランティアでやってみますか!
 まぁ、ダンスも昔取ったなんたらで、多少の自信はあるしね」
 妻も笑いながら応えた。
 「よし、決まり! 決まったところで、今晩は、サービスの方、頼むよ!?」
 妻の腕を強く握った。
 「ちょっと‥ダメよ♪出場する以上は、万全の身体にしなくちゃ。
あと2週間! さぁ、頑張って練習するわよ!
身体に磨きをかけなくちゃ…。エステも通わないといけないわね…。
だから、あなたも協力してね! 綺麗な奥さんがサンバを踊るのを見るの、あなたも嬉しいでしょ! だから、サンバが終わるまではイヤよ!」
 妻は私の手を払いのけてソファから立ち上がると、サンバを踊るように腰を振りながら、一回転した。
 フレアのスカートが捲れ上がり、あのムチムチした太腿が露出した。
 
 私は、サンバの話が舞い込んで来て以来、妻の肉体に異常に欲情するようになっていた。
 確かに恋人時代から結婚当初は、妻の身体に溺れた。会えば、たとえ短い時間でも、押さえきれないほど勃起した肉棒を妻に突き刺し、
そして、私の肉棒を包み込み蕩けるような快感を与えてくれる、妻の肉壷に負けあっという間に果ててしまう。
何度突き刺しても、肉棒は勃起する…それほど妻の肉体に溺れた。
しかし、結婚し子供も一人、二人と生まれ、妻との関係は夫婦から父と母の関係になっていき。
妻に欲情しても、子供中心の生活にお互いタイミングのズレが出てきて、いつの間にか回数も減り、我慢が出来るようになっていった。
 ところが、どうだ…。
このサンバの話が舞い込んでからは‥私は妻の顔を見るだけで股間がムクムクするようになっていた。
 風呂上りや着替え中の妻を目にした時には、勃起は最高潮に達していた…結婚して以来、こんな感情は初めてだった。
私は、このサンバパレード迄の2週間、妻に欲情する勃起をひとりで慰めていた…。

そして、ようやくサンバパレードの当日を迎えた…。

まだまだ残暑厳しい9月9日PM3:00 

強烈な陽射しが照り付ける中…
いよいよ妻の出番だ。
私は緊張しながらも、電柱に据え付けられたスピーカーから流れる司会者のアナウンスに、思わず吹きだしていた。
 「さぁ、おまちかね、祭りのクライマックス、サンバパレードの始まりですよ!
今年は選りすぐりのべっぴんさんがエントリー。みなさんの投票によって見事、グランプリに選ばれた方には賞金10万円!
副賞として、われらが地元○○温泉一泊宿泊券をペアでご招待。
グランプリを目指して47人のべっぴんさんが、サンバのリズムに合わせてご自慢のセクシィボディを披露します。
さあ!じっくりと熱気あふれるサンバをご堪能ください。レッツゴー!」
 アナウンスが終わるや否や、凄まじいサンバのリズムが鳴り響いた。
音割れする大音量にスピーカーは、これが限界だといわんばかりにブルブルふるえ悲鳴をあげた。同時に、沿道に集まった観客からやんやの喝采が沸き起こった。
 4,50メートルほど先のパレードのスタート地点に、女性達の姿が浮かび上がった。
全員が背中の大きく開いた、白いレオタード姿だった…。その白さは遠目に一瞬、全裸と見間違えるほどだった。
私は思わずドキっとした…47人の女性の身体のラインは遠目でもはっきりと判った。
 最初、恥ずかしさから立っているのもたどたどしかたレオタードの群れは‥
2歩、3歩と進むに連れて、サンバのリズムに合わせて腰を振ったり、胸を揺さぶったり、思い思いの振り付けでそれなりに様になってきた。
 一群の中に‥俯き加減で遠慮気味に腰をくねらす妻の『ゆかり』を見つけた。
 私はカメラのズームを300ミリにして、ファインダーの中に妻を納めた瞬間! カメラを持つ手が震えた…
ファインダーの中の妻の姿を見て、私は改めてその顕な姿に仰天した。
(おいおい冗談じゃない! なんて格好してるんだ、それはやりすぎだろう!)
同時に‥あの手この手で、しつこく妻の参加を持ち掛ける、あの‥社長と理事長の事が思い出された。
(畜生!アイツら…)
私の心臓が激しく鼓動した。
 妻が身に付けている白のレオタードには、胸にも股間にも裏地らしき物は付いていなかった。
 もちろん、背中が大きく開いている為、ブラジャーも着けられなかったのだろう…
そして、当然『露出の少ない衣装』をブラジャーをして着るつもりでいた妻は、ニプレスの類など用意しているわけもない!
その胸元はDカップの乳房の形がハッキリと判るほどクッキリ浮き上がり、その隆起の頂きには乳首が突き出ているではないか。
しかも、レオタードの白さに透けて、黒ずんだ色の乳輪がはっきりと判るほどだ…!
股間は、Tバックのサポーターがハッキリと…その色まで確認出来るほど透けている。クルリと身を翻した時に、お尻が見えた…。
熟した尻肉を隠すには、レオタードの布はあまりにも小さすぎた‥お尻は丸見えだった!!
 (チクショウ!!裸同然じゃないか!!!)
 私はカメラを周りの女性に向けてみた。
遠目では皆同じ様に映っていたが、アップでよく見ると他の女性のそれは妻のとは何か違って見えた。
(何が違うんだ?)と、よく見ると‥着ているレオタード自体は同じようだが、生地の伸び具合が明らかに違っていた
妻のレオタードは、見るからに妻の身体にサイズが合っていない…明らかに小さい! 
そのため、生地が伸びて透け方が激しくなり‥
谷間が露出するほど胸元が大きく開き‥お尻の食い込み、尻たぶの露出も激しくなっている。
他の女達よりも生肌を露出する面積が大きいのは一目瞭然だ。

しかし、他の女達も微かに乳首が浮かび上がり、尻たぶもそれなりにはみ出していた。
 沿道の観客達が狂喜するのも当然だった…

 パレードの女体の群れに合わせて、沿道の人波も一緒に動き出した。
人波が押し寄せぐいぐい押され、カメラを構えるのも容易でなかった。
 私は近付いて来た妻を肉眼で確認すると、改めてその姿に心臓が破裂しそうだった。
 着ていたのはレオタードではなかった!
胸パットのない薄っぺらい白の水着だった。
それも、背中の大きく開いたハイレグのワンピース
そして腰には、番号ではなく「高野ゆかり」と記されたネームシートが貼られていた。
 (裸同然の身体を晒して、しかも名前まで!)
 妻がこのサンバパレードへの参加を頑なに拒む理由の一人だった『露出』
それなのに、裸同然の水着を着せられて腰をくねらせている妻を見て、あの二人に対しての怒りが更に込み上げると同時に
‥2週間前、妻が「どうして、わたしなんかにそんなに熱心に…」と言っていた言葉が思い出された…

そんな妻の様子を近くで見ていると…
最初は緊張と恥ずかしさからか、顔を赤らめ強張った笑顔で遠慮気味に踊っていた妻だったが‥
次第に、ノリノリで踊る周りのおばちゃんダンサー達に影響を受けるかのように、笑顔でおばちゃんダンサー達とアイコンタクトをするようになり
 緊張も解れてきたのか、観客の声援に目線を送れる余裕も生まれてきた…
 そして、一歩一歩進むにつれ 腰をくねらせる動きも大胆になり…
30℃を越える暑さと、大勢の観客に見られる興奮にうっすら汗ばんだ顔を火照らせ…
 耳をつんざくサンバのリズムに身を委ねながら、妻は観客の視線に酔っているように見えた。

笑顔で、時に手を振る仕草は男達を誘惑しているようにさえ見えた。
 
 『どう、私のような綺麗な女見たこと無いでしょう? 精練された都会の、それもとびきり上等の女よ…。
こんな田舎じゃお目にかかることすらないでしょう? 
したいの? 私としたいんでしょう? 
この乳房を口で犯したいの? それとも勃起をこの深い胸の谷間に挟みたいの? 
だ・め・よ!お尻をそんなに見つめても…
四つん這いになってお尻を突き出した私を想像してるのね?
いいのよ…。たっぷり想像しなさいね! 貴方たちには決して手の届かない女なのよ…見・る・だ・け…、そう!見るだけよ。
 貴方たちは一生、見るだけなのよ!』とでも言っているかのように…
  妻の瞳の奥には、男を弄ぼうとする淫らな光が宿っていた。
 それは、我慢できなくなった私が、妻の股の間に割って入ろうとする時に向ける‥あの目だ! 男の肉欲を知り尽くした目だった…。
 この2週間が、また私の脳裏に蘇ってきた。

 私は身体がカァッと熱くなるのを感じた。
大勢の男達の好色な目が‥妻に注がれていた。
 ぽか~んとあいた口から涎を垂らしながら、「綺麗じゃ、この世のものとは思えん!おお、女神じゃ、女神様じゃ、この高まりは何十年ぶりじゃ、おお何十年ぶりじゃ、おお」
と呟く老人もいた。
沿道に詰め掛けているのは、当然男ばかりだった。 働き盛りの男はもちろん、顔中にシワを溜め込んだ老人
地元の人間以上に他からこれを見に来る人間が多いと聞いた。
 その男達の全てが股間を膨らませていた。
 
 嫌がる妻を強引にサンバパレードに誘ったのは私だった…。
勃起させながら妻に声援を送る沿道の男達を見ながら、私は2週間前のことを後悔し始めていた。

(もう止めてくれ!他にも女は沢山居るだろ…私の妻を見るのは止めてくれ!)
 

 勃起する男達に向けて裸同然の我が身をくねらせる妻の姿を、呆然と立ち尽くしまま見ていると…隣の男がぶつかってきた拍子に、
カメラのストラップが肩から抜けた。私は、あやうくカメラを落とすところだった。
妻がちょうど私の前を通過して行こうとしている。 妻を近くで見ようと押し寄せる人波の中で、私の身体は右に左に弾かれた。
 男達は誰も歩む方向を見ていなかった。すべての男達が首だけをパレードの方に向けて、一定の間隔で顎を上下に動かしていた。
 
男達の一連の動きはこうだ。
 まず、品定めするかのように妻の顔をマジマジと眺めると、次に水着の上からクッキリと大きく突き出た乳房と、その頂きにある黒ずんだ色がハッキリ透けた乳首へ…
そして最後に、微かに陰毛の黒い影が浮き出た股間や、水着からはみ出た丸々とした尻たぶには、幾度も視線を這わせていた。
 男達のギラギラした目は、まるで性交の時のそれだった…。妻を犯そうとする肉欲の目だった。
 
 品のない大きな声がサンバのリズムの中から、ふいに聞えた。
 「ゆかりちゃん~ 高野ゆかりちゃん、最高!」
 「お尻、もっとクネクネさせて、ほれほれ!そうそうそう!いいよ~」
 「ぅッヒョ~、最高! いいよいいよ、ゆかりチャン~、もっとオッパイ揺らして~!」
 「ゆかりチャ~ンお尻こっちに向けて~ッ! ぅッヒョ~!、ヒョ~たまんねぇ~」
 沿道の最前列を占領し、妻の歩みに合わせるように一緒に移動する10数人の肉体労働者風の中年男達だ。
きっと、この先の山奥にあるダム建設現場の簡易宿泊所から来たのだろう。
何ヶ月も女っ気のない所で生活している‥と思われるその男達の、妻を見る目はゾッとするほどギラついていて…
その悍ましさに、私は後退りしていた…。

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