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夏の年中行事


毎年、夏休みは女房一人で海の近くの実家に帰ります。
そして、昔のボーイフレンドと海にいったり温泉に行ったりして遊びます。
当然、セックスもします。
一年ぶりの再会で二人とも燃え上がり、夏の短い間だけの夫婦になります。
「昔のボーイフレンドたちどうしてる?」
「Kくんはまだ結婚してないみたい」
女房とKは1年ほどつきあっていて結婚するつもりだったのが、
私がさらっていったという過去があります。
女房としては両方と結婚できたらいい、というのが本音だったようです。
私と一緒になって良い女房になってくれましたが、
Kにも未練を残したままだったようです。
といっても、Kがはじめての男ではありません。
Kとは精神的、肉体的に相性が良かったようです。
いま、女房は30歳を過ぎ、女盛りをむかえ、
年ごとに深く感じるようになってきてる、と言っています。
最近の彼女はセックスの時、まるで別人で淫乱女のように狂っていきますが、
次の朝は平然と、そんなことあったかしら、というような普通の女に戻っています。
何年か前のこと「浮気してもいいよ」と言ったら、
「ホントにしたら嫉妬深いあなた、怒るにきまってるのに」
「オレのまわりでやられたら困るけど、田舎でなら誰もわからないから・・・Kはどうしてる?」
こういうことを言いながらも私の胸はズキンと痛みが走ります。
最初はためらっていた女房ですが、浮気を公認されて、今では夏の年中行事の一つになっています。
夏が近づくと女房はそわそわしはじめま、心は少しずつKの女になっていきます。
そして、私は不安と嫉妬で胸が苦しくなっていきます。

今年は二人で山の温泉にいったそうです。
「いつも手を繋いで仲のいいご夫婦ですね、なんていわれたのよ。」
ホテル中に女房のすすり泣くような声が響いて、同宿の人達は聞き耳をたてていたに違いありません。
前にベッドの中で聞いたことがあります。
「Kの大きかった?」
「何いってんの、大きさなんか関係ないのよ!男って気にするのね・・・
でもちょっとね・・・たぶん・・・リッパだと思う・・・・」
よせばいいのに私のことが心配なのか途中で電話してきます。
「どうしてる?元気?これからボート乗りにいくところ」
人なかで昔の男と夫婦気取りで楽しんでいると思うとたまらない気持ちになっていきます。
女房の話によると、今年の夏はいつもとは少し違っていました。
「私ね・・・浮気しちゃったの・・・」
「Kとは浮気してもいいよって言ったじゃない」
「違うのよ!全然知らない人」
「Kじゃないのか?」
「だってあなた浮気してもいいって言ったじゃない!」
「そりゃ言ったけど・・・」
「Kには内緒なの・・・絶対怒るに決まってるから・・・あなたは怒らないでしょ?
・・・道、聞かれて・・・山の方、連れてってあげたの。
そしたらいきなりもの凄い雨と雷で、小さな小屋に避難したの。
怖いからその人の側にくっついてたらね・・・なんか自然にそうなっちゃった。
私が誘ったのかも知れないけど・・・なんかすごーくしたくなっちゃったの。
全然知らない人と二人でいるんだと思ったら・・・ドキドキして・・・
抱きついちゃったのー・・・・下だけ脱がされたら・・・
私、すごく・・ス・ケ・ベ・って感じになって。
彼の方もびっくりしたと思うけど、まさかこんなとこで脱いじゃうなんて・・・
・・・それが、その人女を知ってるっていうか・・・最高に濡れちゃった。
誰もいないし、誘拐されて犯されてるって感じ・・・わかるでしょ?
おまけに久しぶりに浮気してるって感じも・・・・
彼のが入ってきたら、もう、私たまらなくて、大きな声だしちゃった・・・
でね、二人ともすぐにイッちゃったの。あんなのはじめて。」
「それでどうしたの?」
「雨、やんで外にでたら男の人が立ってて・・・その人に全部覗かれてたみたい。
恥ずかしいから、それじゃ、なんて名前も聞かないで逃げるように別れちゃたんだけど・・・
その夜、Kにも抱かれたの・・・そしたら昼間のこと思い出しちゃって・・・・
Kは昼間、私があんなHなことしてたなんて知らない・・・
私、いけない女・・・一日のうちに二人の男としちゃうなんて・・・
あなたに話したら怒るかしらなんて・・・気に病んでたのよ、これでも」
Kとの「夫婦生活」を終えて帰宅した女房はよその奥さんみたいにキラキラ輝いていました。
女房を抱こうとするとサラッと身をかわします。ようやくつかまえて押し倒すと
「イヤッ!浮気したら怒られる」
押さえつけて下着を脱がすと、なんと陰毛は坊主頭のようになっていました。
何日か前に毛を剃らせて遊んでいたんです。
「Kとは何回やったんだ!」
「そんなのわかんない。・・・いろんなことして遊んだのよ・・・その内教えてあげる・・・
だって・・・いいんでしょ?・・・あなたなのよ、浮気してもいいよって言ったの」
私は、自分で言いだしたことなのに女房が憎らしく、嫉妬に狂って女房を突きまくりました。
彼女の頭の中にはまだKと山小屋の男の幻影が交差していて
いつまでも気持ちよさそうに泣き叫んでいました。

Kに剃らせた陰毛もショートカットぐらいには生えてきて、
彼女は少しずつ落ち着きを取り戻し私の女房に戻ってきました。
私の頭の中は女房がよそのスケベ男たちに抱かれて喜んでいる妄想でいっぱいで、
女房のおまんこをいろんな男に見せたいと思っています。
ところが、それが現実となると嫉妬に狂う情けない亭主になってしまいます。
もう今年の夏も終りです。
つまらない私的な話を長々と書いてしまってお許し下さい。


仕事先での妻


好い天気です。妻の会社のイベントも人出も多く上手く行っていることでしょう、、、
盛会を祝して!、今晩は打ち上げ!?!でしょうか、、
そして、、またまた午前様?? Or  朝帰りかも、、、
僕は真っ当な仕事なので、、朝に備えて何時も寝てしまっており、
妻が何時に帰ってくるのかわかりません、、、

ちょっと興味もある催しでもあったので、先週は妻の仕事姿をそっと覗きに行きました、、
受付のところにいた妻は、上司なのか関係者なのか、
ロマンスグレーのナイスミドル??、
と言った感じの、体格の大きな男と、ちょっと話をしていたかと思うと、、
受付を任して、二人で奥へ消えて聞きました、、、

この会場は私も以前訪れたことがあり、、
受付の奥は、ちょっとした廊下を介してかなり奥まったところの控え室へ続き、、
控え室の脇は、かなりイベントが起て込んだときのためか?、
仮眠室を兼ねた和室になっています。
地方都市の文化施設など、、まあ、、何処でも皆、似たような構造でしょうが、、??、、

体格の大きい上司と、奥へ消えた妻を見ながら、、
「そう言えば、、妻は体格が大きい男が好きだったな??」と、、思い出しました。
学生時代のアルバムを見ると、
妻の隣で微笑んでいた男たちは、皆背の高い男たちでした、、
まあ、「三高?」なんて、今聞くと笑っちゃう台詞がはやっていた頃でもありましたが、、

妻は頑として認めないのですが、
その背の高い、良く日に焼けたハンサムな若者たちと、、
「行くところまで行った」関係であったことは、、
隣の男にしなだれかかるようにして、心を許し切った笑顔を見せる妻の写真を見なくても、、
まあ、東京で普通の「楽しい女子大生」の生活をしていれば当然でしょうか??

背が高いハンサムな男を見て、思わず妻の学生時代の好みを思い出してしまいました。
まあ、忙しいイベント会場で、性急に、コトに及ぶこともないでしょうが、、
ただ、私も訪れた事がありますが、、その控え室と、続きの仮眠室は、
忙しい時でも、何故か閑静な、雰囲気のままで、ちょうど台風の目のようです、、
司令塔でも在り、、用のない人は余り訪れないようで、
「関係者以外立ち入り禁止」の看板が張ってあります。
例えば、スポンサー側が、何か悪用して、、「私的」な用事に使っていたとしても、
皆、遠慮してノックはしないことでしょう、、、

この、不景気です、、
リストラの嵐の中、妻が仕事を続けて行くのは、中々大変でしょうね?
それこそ、「身体を張って!」仕事を続けているのでしょう、、、
し頃、「され」頃、ハメラレ頃、、味を覚えて熟し切った女体を駆使して、、、

今日も、、帰りは遅いのかな??
ナニも、昼間急いでする必要はないですからね、、、、

いや、僕も、単なる妄想とは思っています、、昼間の事は、、
でも、、夜は、、、


由美/彼女の5P・・・


やっぱり合コンなんかに行かせるんじゃなかったです。
他の学校との合同コンパ、いやな予感したんで「やめろ」と言ってんですが、人数あわせって理由で断れないと。
仕方なく「じゃあなるべく早く帰っておいで」っと送り出してしまったのが間違いでした・・・。
その夜、彼女は帰ってこなかったんです。(ちなみに私と彼女は半同棲状態です)
翌朝問い詰めたら、「遅くなっちゃったから、S江チャンの所に泊ったの。」と何の躊躇もせずに答えたので、
その時は信用してしまいました。
それから1週間が経った今日、私のアパートに1通の宅急便が届きました。
差出人は一発太郎なんてふざけた名前と多分でたらめと思われる住所が書かれていました。
中にはビデオテープとメッセージ「プレゼントForYOU、素敵な夜をお楽しみください。」ってありました。
なんじゃこりゃ、と思いながらテープをデッキにセットしてみました。
するとそこに映し出されたのは、大股開きした女のあそこのドアップ・・・。
しかもそこからはたった今、中出しされたとわかる精液があとからあとから滴り落ちています。
そしてカメラアングルがゆっくりと引いて行き、女の姿がすべてが見えた時、
私は自分の目を疑いました。
そこに横たわっていたのは彼女だったんです。

「さあ由美ちゃん、今度は俺の番ね。」と言う声が聞こえ、いままでカメラの撮影していたものに変わったのがわったようです。
3P?私は何がなんだかわかりませんでした。
「まずはお口でね」と言う指示に従い、彼女は何の躊躇もなく4つん這いになり、その男の物を口に含み、愛おしそうにしゃぶっています。
「やめろおっ!」私はテレビに向かって声にならない声で叫んでいました。
「ううっ、この女うまいぜ、竿の裏とたま袋もたのむよ、くーったまんねえ。」
「おい、次がつかえているんだ、早くしろよ。先にやっちまうぜ。」とまた別の声がしたかと思うと、いきなり4つん這いの尻に男が重なりました。
彼女の「あうーんん・・・」とため息ともつかない声、なんとも言えない声でした。すごい勢いのピストンに彼女の肢体が揺さぶられます。
「いいっ、いいっ、もっと、もっとちょおだい・・・・」彼女は口から先まで咥えていたモノを放し、大声であえいでいます。
そして、まもなく彼は「ううっ」といって動かなくなりました。
男が彼女から離れると、またもアソコの大写し・・・精液が彼女の腿につたわっています。
「ちぇっ、俺が最後かよ、じゃ由美ちゃん楽しませてね。
4人目がんばって、俺上に乗ってもらうのが好きなんだ。」と言って彼女は呼吸が整わないまま、
さっき一物を咥えさせられていた男の上に跨り、自ら腰を沈めました。
「いやあーん、おっきい、奥まであたるのお・・・」
「そうだろ、この4人の中じゃ俺のが一番大きいんだぜ。ほら腰をつかいなよ。どう?彼氏のと比べてどっちがいい?」
「ああん、いいっ、お○んこいいっ、いいのお・・・」
「いいばっかりじゃわからないよ。どっちがいいの?はっきり言ってご覧?」
「こっちがいい!!ぜんぜん違う!ゆうくんのよりぜんぜんいいのお・・・」
彼女は男の上で髪を振り乱し、激しく激しく身をよじらせ、腰を振ります。
私は呆然としながらも、なぜかその姿が美しいと思いました。そしていきり立った息子を取り出し、しごき始めたのです。
そしてその時、バタンというドアがあく音がして、「ただいま。」と言う彼女の明るい声がしました・・・・・・。


私の妻


私は妻を自由放任にしています。
あからさまには言いませんが、浮気をしてもいいと思っています。
妻は明るくて可愛いタイプで私には過ぎた女房といえるでしょう。
妻には妻の世界があり、いろいろ付き合いもあるようです。
妻の方も肝心なことは隠しているような気がしますが、私も細かくは聞きません。
たぶん、何度か浮気をしていた気配は感じています。
私とのセックスの最中に泣き出したことが何度かあります。
そういうときの妻は実に切ない声をあげて別人かと思うほど狂います。
私も、ものすごく興奮して、妻をとことん満足させるようにしますが、
そんな時は、多分、妻は浮気の真っ最中なのだと思ってます。
妻は、私を傷つけまいとして苦しんでいるんだろうと勝手に解釈していますが。
私は妻に、いつでも好きなようにしていいんだよ、と言っています。
妻は旅行が趣味で良く出かけますが、私は楽しんでおいでと笑顔で送ります。
もちろん誰と行くのか聞いたことはありませんし、妻の方も友達と、としか言いません。

私は昔、人妻何人かと浮気をしたことがありますから、人妻が浮気をしているときの状態を良く知っているつもりです。
今は一切浮気はやめて女房一本槍ですけれど。
それというのも、セックスに関しても私の妻ほどいい女はいないと悟ったからなのです。
・・・というよりも、人妻とセックスしながら、妻も浮気したらこんな風にするのか・・などと思うようになってきて、
複雑な気持ちなのですが、そのよその奥さんの淫らな姿に妻を重ねて想像してイクようになってしまいました。
向こうのご主人には申し訳ないですが、その人妻の方も私もやるだけやってしまうと、どちらからともなく熱が冷めていきました。
中にはご夫婦で顔を合わせることもあります。
そんなとき、その奥さまの演技は見事ですが、私はこの奥さまの淫らな寝姿とヨガリ声を思いだしてしまいます。
今では私がよその男にそう思われる番になってしまいました。

妻はいつも心のどこかに秘密をもっているような女ですが、私にはとっても良くしてくれます。
これが浮気じゃなくて、本気になってよその男に取られるということになれば少し考えますが、
私もさんざん浮気してきたことだし、妻もいまが盛りの浮気したい年頃なのですから少々遊んでもいいと思います。
でも本当のところは判りません。
私の勘違いかもしれませんし・・・
しかし、私の人妻との浮気体験から判断すると、濃厚に浮気の匂いがするのです。
女のウソツキは生まれつきですが、体からにじみ出てくるものは隠せないのです。
普段、疲れていると妻には拒否されますが、旅行から帰ったその夜は
妻は旅行の余韻でしょうか、疲れているにもかかわらず妻の方から求めてきます。
そして、なんと言いましょうか、その一夜だけはとてつもなく可愛い淫乱女に変身してしまうのです。
それは、私がそう思うだけなのかも知れませんが、
私の知らない自分だけの世界で遊んできた妻はとても新鮮に感じます。
もちろんかつて私が人妻といやらしい会話を楽しんだように、妻も同じようなことをしていただろうとは想像できます。
妻も、私が許してくれているようだと感じていますから、「私、浮気しそうになっちゃったのよ」
などといいながら腰を上下させて密着してきます。
私にとって何よりも楽しい時間がはじまるのです。

もちろん、翌朝は何事もなかったようにケロッとしている妻なのでした。


キャンプ場で彼女を・・・


一ヵ月後に結婚を控えた私と婚約者のエミは
二人でアウトドアを目的とした旅行に出かけました。


二年の同棲期間の間、いろんな所に旅行に行きましたが
キャンプをしたりするのは初めてで準備の段階から盛り上がっていました。



場所も色々考えましたが他県にあるさほど有名ではないキャンプ場に決めました。





キャンプ場についた私達は閑散としたキャンプ場に驚きながらも、
シーズン前はこんなものかなと思いながらキャンプの準備を始めました。


管理をしている人の所にいって話を聞くと、
やはりこのキャンプ場はほとんど使う人がいないらしく
週末に家族連れが来る程度だそうで、
私たちのことを非常に驚いていました。



キャンプの準備をしていると、小さなテントが一つ張ってあるのに気づきました。


後で挨拶に行こうときめて、とりあえずは泊まれるようにと準備を急ぎました。
予想以上に時間がかかった為に、あたりは薄暗くなり始めていました。


夕食の準備をまだ明るさが残っているうちにしなくてはと食材を取りに車に戻ると
一人の男性が声をかけてきました。

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ヒカル先輩


何年も前、すごい好きだった大学の先輩の話を書きます。
予め最後まで書いたけど、結構長くなったから規制によっては何日かかけて投下するかも。

いつもサバサバしていて、男前なキャラの先輩だった。
同姓異性、年上年下関わらず友人が多く、ノリの良い性格なんだけど、
かといって中心人物になりたがるような出しゃばりでもなかった。
ぶっきらぼうでガサツな感じすらするのに、いつも飲み会では最後は店員さんと一緒に片付けしたりとかそんな人。
見た目はまんま宇多田ヒカル。髪はセミロング。
喋り方とか声も似てるから、本当にそっくりさんとかでTV出れるレベルだと思う。
歌は下手だけど。
でもそれを自分からネタにして笑いにしたりとか、そういう器量が大きいところも好きだった。
体型も似てて、あんまり身体の線が出やすい服装って見たことないんだけど、
全体的にぽちゃ気味で、明らかに胸も大きいのは明らかだった。
そういえば先輩がスカートを履いてるのを見たことがない。
いつもジーンズにTシャツの、ラフなカジュアルって感じ。

そんなヒカル先輩とは、大学入学時から知り合いだった。
入学直後のキャンパスのサークルの勧誘で、声をかけてきたのがヒカル先輩だった。
サークルなんて別にどこでも良かったし、一目惚れしたわけでもなかったけど、第一印象から
こんな人なら誰とでもすぐ仲良くなれるんだろうな、と思わせるような人だった。
内向的な自分とは正反対で、羨ましくもあり、正直妬ましくもあった。
ちなみに軽音楽部。
もちろん先輩はVoじゃない。キーボード。
たまにネタというか余興でやることもある。
見た目や声、喋り方まで宇多田ヒカルにそっくりだから、すごい下手で
当然ウケるんだけど、でも誰も馬鹿にして笑うって感じじゃなくて、
やっぱり先輩は皆に愛されてるな~って実感できるような雰囲気だった。

好きになったきっかけや時期は覚えていない。
わりと早かったと思う。2~3ヶ月くらい。
いつの間にか、自然に大好きになっていた。
人間的にも、女性としても。
その頃には結構喋れるくらい仲良くなってて、といっても先輩は誰とでも仲良いんだけど、
一緒のバンド組んで、帰りに二人でラーメン食べたりとかそんなくらいの距離感にはなれてた。
後輩だけど一応面子もあるから、俺が奢るってしつこく食い下がっても、一度も奢らせてもらえなかった。
いつも「まぁ気にすんなよ少年。」って男前な笑顔で、はぐらかされるだけ。
そんな先輩は、まぁ実際モテてて、他大学と合同ライブとかよくやってて交流があるんだけど、
それの打ち上げとかでもイケメンバンドマンに口説かれてる姿なんてよく見かけてた。
過去の男関係は知らないけど、その時は彼氏居ないのは調査済みだったので、
駆け引きとか何にも無しで、いきなり直球で告った。
今思うと、流石に無謀な告白の仕方だったと反省している。
たしか、入学半年後くらい。

当然振られた。
俺が駄目とかじゃなくて、彼氏が欲しいとかそういう気分じゃないって事らしかった。
両手を合わせて「ごめんね?」と何度も謝ってくる先輩に申し訳ないとすら思ったし、
逆にその姿を見て余計好きになったりもした。
「彼氏作る気無いんですか?」
「うーん。まぁそうだね。そんな感じじゃないんだよねー。」
「好きな男とかは?」
「え?あはは、まいったね。何か照れくさいね。うん。いないよ。」
「じゃあ俺先輩のことしばらく頑張っていいですか?諦めれそうにないです。やっぱり迷惑ですか?」
「え?あ、そ、そうなの?……なんかキミ直球だね。」
そう言いながら狼狽える先輩の笑顔は、どことなくくすぐったそうというか
面はゆい感じが見て取れた。
先輩は照れ笑いを浮かべながら、困ったように視線を宙に向け、頭をポリポリ掻きながら
「えー、あー、うーん。」と何か思い悩んでいたようだった。

「別に○○君がそれでいいならそれでもいいけど……でも他に探したほうが……。」
「俺先輩以外とか、今はとても考えられません。」
先輩は俺みたいな愚直な告白に免疫が無かったらしく、照れ笑いを浮かべながら
「やー、あー、う、うん。あ、ありがと。嬉しいよ。てかこういうの照れるね。たはは。」と
赤く染まった頬を両手で抑えながらそう言った。
俺は振られたショックよりも、真っ向から気持ちを伝えられた充実感と、満更でもなさそうな
先輩の反応を見て、少しでも先輩に近づけたんだと期待で胸を膨らませていた。

それから俺と先輩の、後輩以上恋人未満の付き合いが始まった。
といっても、しばらくは特に以前と何も変わらなかった。
一緒のバンドで、一緒に練習して、一緒にライブして、一緒に打ち上げしてって感じ。
当然他のバンドメンバーもいるし、サークルの仲間もいる。
お互いバイトもあれば、講義だってある。
二人きりで遊びに行ったりは、物理的に不可能な日々が続いてた。
それでも毎日メールを交換したりしていて、少しづつではあるけど、
日に日に先輩との距離は縮まっていくのが確かに実感出来た。
キーボードをやっているのは、昔ピアノを習っていたから。
牛乳を飲んで、口元の産毛が白くなる人が嫌だということ。
父親がゴルゴ13が好きで、家に全巻あって読破していること。
少しづつ先輩は、そんな自分のことを教えてきてくれたりした。

そんなある日。ライブなどのイベントが一斉に片付いて漸く落ち着いてきたころ、
先輩から「もし良かった買い物に付き合って欲しいな。」と連絡。
当然即答でOK。
まさに舞い上がるとはこの事だと言わんばかりに、携帯片手に飛び上がってはしゃいだのを覚えてる。
どうしても高ぶる気持ちが抑えきれなくて、そのまま外を走りにいったりもした。
当日、ばっちりお洒落を決め込んだ俺とは対照的に、先輩はいつもと似たような服装ではあったけど、
少しだけいつもより化粧が濃かった。
デートは勿論楽しくて、ただまぁ正直にいうと緊張しすぎてて普段通り振舞えなかったけど。
それでも先輩は、ずっと楽しそうにニコニコしててくれてた。

商店街を散策中、先輩がふと可愛いと目をつけたヘアピンをプレゼントした。
数百円だったから、重荷にはならないだろうと思ったけど、先輩はそれでも
受け取ることに難色を示してきた。
なんとか強引に渡すと、先輩はいつも通り、照れくさそうに頭を掻いて笑いながら
「ありがとう。」と受け取ってくれた。
その後悪いから、と先輩からも、先輩が選んだギターのピックをプレゼントしてくれた。
デートが終わった後メールで「今日はいつもより綺麗でした。」と送ると、「どーせいつもは綺麗じゃないですよ。」と
なんだかお決まりのやり取りをしつつ、「いつもより化粧気合入ってました?」と尋ねると
「まぁ一応デートだしね。」と答えてくれた。
「いつもの先輩も好きだけど、すごい綺麗で惚れ直しました。」
「うあ。そういうの止めて。本当恥ずかしくて死にそう。」
その晩は、ずっとピックを手の中で転がしながら、ニヤニヤと眺めていた。

その翌日、先輩の友達から「ねえねえ○○君。昨日ヒカルのワンピースどうだった?可愛かったでしょ?」
と聞かれ、何のことかわからず問い返してみたら
「え?ヒカル買ってたよ。デート用にって。あたし付き合わされたんだもん。」とのこと。
「いつもと同じ服でしたよ。」
「ああじゃあ恥ずかしかったんじゃない?そんなの殆ど着たことないみたいだし。『こんなスースーしたもん着れるかぁ!』
って顔真っ赤で言ってて超ウケたし。」
「え?でも買ったんですよね?」
「○○君とのデート用にね。でも『いきなりこんなの着てったら引かれない?気合入りすぎと思われない?』って
何回もしつこく聞かれたから、多分そういう事なんじゃないかなぁ?」
俺は有頂天になって、ニヤニヤを隠し切れずにいると、先輩の友人は、
「あいつ○○君みたいに熱い告白されたことないから戸惑ってるみたいよ?」と肘で突付きながら教えてくれた。

俺は急いで、次のデートの約束を申し入れた。
「次休みの予定が合う日があったら、遊びに行きませんか?」とメール。
「ていうか今から休み合わせようよ。どこ行くどこ行く?」と先輩。
もうすっかり秋も深まった季節だったけど、頭の中は桜が満開だった。
そんな時だった。

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